衣桁
2018-07-29

 

「衣桁」

 

前回のブログで紹介した治具でつくられた作品

 

衣桁(イコウ)室内で衣類などを掛けておく道具

ご家族への贈り物として制作されました

 

これを全て天然の桧磨き丸太を使われ

昔ながらのホゾ接ぎで接合して

ここまで完璧に完成したことが、今でも信じられません

 

接合する部分は、場所場所で直径が違い、

○ではなく凹凸の曲線にほぞ穴を掘り

強度を出すために四方胴付ホゾで接合

これがどれだけ難易度が高いか・・・

この状況を考えただけで作るのを諦めてしまいます

 

京都まで買いに行かれたこだわり丁番を使い

二つに折り畳むことができる屏風式

この折り畳みにするだけでもどれだけの時間を

実験とアイデア探しに使ったか・・・

 

鏡板は丸太に溝を掘り、屋久杉の板が入っています

 

金物を取り付けられたフックの部分は回すことができ

使うときに表に向け、折り畳むときは横に向けます

 

横から見ると小口が丸太と同じでしょ~

こんなの初めて見ました!!!

 

月に三回の授業で計算して

治具で使った数カ月と合わせて

完成まで2年近くをついやされました

この期間、どんな壁にぶつかっても妥協せず

つくる気持ちを持ち続けられる

自分には奇跡すら感じてしまいます