ウッドロード 誕生秘話【第6章・第7章】

第6章

こちら大阪。 製材のプロから大工のプロ集団へとバトンが渡され、内装が急ピッチで進められていきます。

大工さんが仕事休みの日曜日に4~5人で来て下さり ばっ!とやって、 スタッフが出来る部分には指示を残し 一週間後の日曜日に来られて また、ばっ!と進める。 そんな繰り返し。

■一階 一階の木工教室イメージは 代表の育てた熊本の森。皮付きのまるごとの杉の柱に。

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空高く伸びる杉の葉っぱは、電気屋の山田さんに探してもらった電球の傘を塗装してもらい天井へ

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壁は全て皮付き半丸太板仕上げ。

丸太をできるだけそのまま使いたい! そんな発想で生まれた無謀な試み。 コブがあっても、皮が剥がれても木工教室だから大丈夫!

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進捗状況を見かねて、平八木工教室の平八さんがお手伝いにきてくださいました!

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作業中に・・・

杉の葉っぱを発見! 木の幹からチョコンと一本だけ。 このまま残しておきます。

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ウッドロードで使う椅子は丸太!

ある時は木工家の倉田代表。 たった一人で一つ一つ鉋で角を削り丸い穴を開けて指で持てるように加工。 その数!なんと70個以上! こだわりの手作り丸太椅子の完成!

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■中二階

床板は端材! 今までの杉材料は生木でしたが仕上げ材は割れたり反ったり縮んだりする木の動きを極力抑える必要があるので、乾燥材を使います。 正垣木材さんで中温乾燥してもらった杉。 含水率15%ぐらいに。 今までと違い軽い軽い!今までが重すぎました。

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(本サネ加工)

中二階に上げ、大工さんから指導を受けたスタッフと ・・・なぜか?電気屋さんが一緒になって床板を張ることに。

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実は清水さんも木工教室の生徒さんで木が大好き! 出会ってもう10年になります。 昔の自分の工房も、以前の木工教室も、今回のプロジェクトも全て 清水さんが電気工事をしてくださいました。 電気のプロ!今まで自分は電気で困ったことがありません! 安心でしょ~

設計も図面も手作りで 現場を監督する工務店の方もいない状態で けれどそれぞれの職人さんが集まってくださる不思議な現場です。

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■二階

水分たっぷりの重い杉を下地材としてどんどん並べられ その上に床板の杉を 張られました。

 

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壁と天井は 大工さんが分かれて職人技のスピードで作業が進められていました。

 

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厨房の床には排水用の穴が開けられ、大工さんが 床にコテでモルタルを塗っています。 左官屋さんではない大工の棟梁が・・・ 杉の柱が立ち、間仕切り壁がつくられました。

 

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カフェの厨房も姿を現し始めます。 カフェオーナー、浅香さんのご主人が杉を使ってウエスタン扉を制作。自由丁番を付けているので、どちらにでも開きます。 愛情いっぱいの扉が完成。

森に自生していたひときわ大きな杉。 倉田代表から浅香さんへカフェのカウンターとしてプレゼント。

素敵な雰囲気のカウンターに。 ここで飲む珈琲はきっと 格別なものになりますね。

 

 

 

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店舗工事と必死に戦っている中、代表からの贈り物が。

箱を開けると

疲れを忘れてみんな笑顔になっていました。

魚梁瀬杉の名刺入れと自分の名前の書かれた名刺~! 木オタクの自分には嬉しすぎて感激です!! この名刺!凄いんです。 こんな薄い板を普通に杉でつくったら割れてしまいますが、 曲げても割れないように0.15mmにスライスした2枚の杉にホットメルト紙をサンドイッチして熱で接着して制作されています。 凄くいい香りのする名刺。 2年前に高知県の馬路村へ行った時に見つけた名刺、その時はいつかこんな名刺を持ちたいと、何も書いていないも名刺を購入して家に置いていました。 そんな夢が実現へ! ありがとうございました!

 

プロジェクトの構想からわずか6ヶ月。 毎日時間とプレッシャーに追われながら~ 朝日と共に帰る日もあったり~ それでもたくさんの人に支えられながら・・・

3月末、内装がほぼ完成しました。

 

一階、木工教室

 

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二階、カフェとステンド教室

 

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カフェの奥はステンド教室へ続く廊下。

 

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ガラス貼りなので作品や教室風景がいつでも見学できます。

 

中二階、木材販売所

 

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丸太の椅子に腰掛けながら、日本中、世界中の木材に触れてください。

 

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外装の完成までは掲載することができませんでしたが、今後の様子はブログ「木工教室探検隊」をご覧いただき、 そして、出来ることならご自身の目で見てみてください! きっと驚きますよ~ そして代表の杉を感じてください! 九州からはるばる旅をしてきた杉。 たくさんの人の思いがのっかった杉。 その壮大さに心打たれること間違いなし! その香りに癒されること間違いなし!

多くの出会いや手助けを得て、今、大阪の地に 「木の息づかいを感じる空間」として姿を現しました。 ウッドロードはここを拠点にだれもが楽しめる木工文化を広げる 大切な役割を担っていきたいと考えています。

 

第7章 さいごに

忘れてはいけないこと。

熊本県、丸太を積み込むために借りた場所

 

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土の上に重機のキャタピラの跡が残っていました。 普通なら気にすることが無いかもしれません

でも 今回のプロジェクトで熊本での段取りを一手に引き受けてくださった佃さんは・・・

みんなが気持ちよく作業ができて、いろんな事がスムーズに進むのも目立たないところで支えてくださっている方がいるからこそ。 このことを忘れてはいけないと思っています。 感謝を込めて 本当にありがとうございました。

 

もう一つ。 今回伐採してくださった方々。

 

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この先を見据えて残された木々たち。
「10年後を楽しみに」 そんな言葉が印象に残っています。
この森のこと、林業家さんたちの思いを忘れることなく10年後の成長した杉との再会を楽しみに、杉に負けないように自分たちも成長したいです。

 

HP版 ウッドロード誕生秘話は、
生徒さんが木工教室探検隊のブログを編集して、
WOOD ROAD「あれから 40年の物語」65ページものフルカラー本 として制作してくださった本の原稿を使わせていただきました。

 

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ウッドロードの店舗工事と合せるため
入稿日ギリギリまで制作して下さり
朝を迎えた日も何度もあったのではないでしょうか?

 

これまでのストーリーが一冊の本へ。

 

 

 

読まれた方からは

「内容が素敵ですごく良かった」
「読み応えがあった」
「思わず泣いてしまった」と

心に響く嬉しいコメントを沢山頂きました。

店舗だけでなく、本もすごく素晴らしい記念になり、
また、ホームページにもつかわせていただきました。

いろんな思いを一冊の本にまとめて下さり ほんとうに有難うございました。