器2019-05-25
「器」
正しく紙技
角材から旋盤で削り出された2枚の桧の器
綺麗な曲線に逆目の全く出ていない素晴らしい完成度
直径が120㎜あり重さが19グラム
ピンときませんよね
たまたま大きさを測った150㎜のステンレス定規
2枚の重さも19グラムで同じでした
「軽い」どころではなく、器を持っても重さをほとんど感じないそんな感覚
この重さに仕上げるには
全体の厚みが
全て光を通す厚みに仕上げる必要があります
1ミリあるか?ないか?
偶然で削り出された厚みではなく
求めた厚み
それも同じものが2枚
これは優れた匠の技術=技を持ってないとできない芸当
正しく紙技
恥ずかしながら、教室で指導をしている立場ですが
自分はここまでの技術を持ち合わせていません
月に数時間しか旋盤をしない生徒さんが
これほどの技術を身に付けていることに驚かされ
不思議でしかたありませんでした
生まれ持った才能ですか?
いったい自分はあと何十時間いや何百時間いや数千時間
旋盤と向き合えば生徒さんの高みに並べるのでしょうか?
ほんと生徒さんは凄い方ばかりです