小型仏壇2018-12-07
「小型仏壇」
一枚の大きな杢入り耳付きタモの板と何時間も睨み合わせて
使える寸法を計算し、デザインと構造を決めて
木目の見え方を考えて部材を割り出し
見事に全てを使われて制作された作品です
※一般的には設計してから板を選びます
ここまでの仏壇はプロにお願いしても
つくってもらうのは不可能だと思います
下に置かれた台は割れの部分も使われ
タモの板が歴史を刻んだあかしである木目を
こんなにも生き生きと活かして仏壇に変えてしまうなんて
木工の技術だけでなく、
どれだけ木のことを愛してやまないかが分かり
自分には衝撃的でした
開き扉は折れ戸構造で
二種類の仏壇専用の特殊な丁番を使われています
金色の丁番は、近くの仏壇制作会社を訪問して
デザインを見てもらい譲り受けたもので
この行動力にも驚かされました
玉杢入りのタモでクリアオイル塗装仕上げ
内はセンサーで明りが灯るライト
階段状の凹凸を削り出された台は
中心にパープルハートの木材を入れたデザインに
いつも同じことを書きますが
本当に生徒さんから学ぶことばかりです